萩病院は、萩市内で唯一の精神病床を有する医療機関として、平成15年11月から当法人が継承し開設しています。全国的に少子高齢化が進み、人口減少が止まらない状況の中で、萩市は特に人口の高齢化率が高く、すでに40%を超えており全国平均を大きく上回っています。国民の平均寿命が延び続けていることは素晴らしいことだと思いますが、それに伴い認知症の有病率も上昇し、当院の入院患者さんに占める認知症の患者さんの比率も年々増加してきております。
当院は平成29年10月1日より萩医療圏域の認知症疾患医療センター(連携型)の指定を受け、地域のかかりつけ医や病院勤務医の先生方達との連携を密にしながら、早期診断や鑑別診断のみならず認知症の患者さんやそのご家族、介護者、支援者の方々からの種々の相談にも応需できるような体制を整えております。現在のところ、精神科という科の特性上、認知症の行動・心理症状(BPSD)の増悪により、在宅や施設での対応が困難となった場合の最後の砦としての役割が大きいです。
また市内で唯一の精神病床を有する医療機関であるため、認知症のみに特化することなく、児童思春期から高齢者まで年齢を問わず、あらゆる精神疾患に対処できるよう各職種がそれぞれの専門性を発揮して、チーム医療として取り組んで参ります。
医療法人水の木会 萩病院
院長 小野 信周