【院長コラム】山口県精神科病院協会報寄稿文
山口県精神科病院協会報に水木院長が寄稿しましたので、文面を掲載いたします。
11月16日、17日と日本精神病院協会学術教育研修会(事務部門)が山口市で開催され、講演6「災害時のBCP-主に精神科病院の通信手段について-」の座長を務めさせていただきました。講演は2部構成で、まず南ヶ丘病院院長の小原先生にDPAT(災害派遣精神医療チーム)の概要について、続いて、赤城病院理事長・院長の関口先生に災害時の通信手段について話していただきました。イーロン・マスクのSpaceX社で有名なStarlinkの衛星通信サービスの話もあり、とても実践的な内容で勉強になりました。特にStarlinkは他の既存の衛星通信サービスと比べて高速データ通信が可能とのことで、様々なデータのやりとりなど非常時の通信手段として有用です。後で知りましたが、StarlinkはKDDIが唯一の認定企業として山口衛星通信所に地上局を置いています。こんな身近な場所にStarlinkの拠点があるということも驚きでした。
ここ数年、新型コロナのクラスターを経験して、平時からの備えが重要であると痛感しています。今回の講演内容ではありませんが、地域展開型のローカルDPATは、全国でも山口県だけが未整備とのことです。今後実施される予定のローカルDPAT研修会などにも参加して、災害時の対応についての理解を深めたいと思いました。