下関病院rTMS導入に関する山口新聞掲載のお知らせ
下関病院にてrTMS(反復経頭蓋磁気刺激)を導入したことが、山口新聞に掲載されました。
rTMSの詳細は、rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)にて紹介しておりますので、是非ご覧ください。
~以下記事全文~
うつ病治療新たな選択肢
下関病院、磁気で刺激「rTMS」療法 保険適応の装置、県内初導入
下関市富任町の下関病院は、ストレス社会で患者が急増しているうつ病の新たな治療法、rTMS療法(反復経頭蓋磁気刺激療法)を来月にも始める。保険診療の適応となる治療装置を県内で初めて導入。副作用や治療に要する時間など患者の負担が少ないとされ、うつ病治療の幅を広げると期待される。
rTMS療法は磁気による刺激で特定の脳の活動を変化させて症状を緩和する治療法。欧米では広く実施されており、国内でも2019年に健康保険の適応が認められた。大学病院や大規模病院を中心に保健適応装置の導入が始まっており、中国地方では鳥取大医学部に続き2番目となる。保険診療が受けられるのは18歳以上の中等症以上の患者で、抗うつ薬の効果が認められなかったり、副作用で薬物療法を継続できなかったりするケースが対象となる。椅子に座って楽な姿勢で治療を受けることができ、1回の治療は40分程度。麻酔の必要はない。治療には3~6週間程度の入院期間が必要という。うつ病患者の約3割が薬物治療で改善が得られないといわれる一方、「rTMS療法は患者の3、4割が抗うつ剤と同等の治療効果を示すと考えられており、新たな治療の選択肢を提案できるようになる」と水木寛院長。装置を扱うのは研修を受けた医師、看護師、作業療法士、検査技師で、安心して治療を受けられる体制を整えた。「新型コロナで社会のつながりが希薄になり、不安を抱える方も増えている。近隣クリニックにも連携し、普及を目指していきたい」と話している。(久岡照代)
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