発達障害
発達障害とは?
発達障害とは、生まれてからの脳機能の発達に偏りが見られる障害です。得意なこと、不得意なことのアンバランスが生まれ、過ごす環境、周囲の人との関わりにおいて困りごとが生まれ、生活に困難が発生します。困りごとは十人十色で、周囲には気づかれにくく、時には「自分勝手」「わがまま」などと捉えられ、批判されてしまうことも少なくありません。
疾患のサイン・症状
以下のようなことが不得意なこととして自覚、あるいは周囲から言われることがあります。
ただ、これらは程度の差はあれ、誰しもに見られることで、当てはまるものがあるからといって発達障害ということではありません。いくつかの特徴が同時に見られたり、他の特徴と比べると著しく苦手である場合に発達障害が疑われます。
疾患のサイン・症状
- 空気を読むのが苦手、人の気持ちがわかりにくい
- 冗談が通じない、雑談が苦手
- こだわりが強い、融通がきかない
- 同時にいくつものことができない
- 音、においなどに敏感(感覚過敏)
- ミスや忘れ物が多い
- 集中が続かない
- 順番が待てない
- 読むこと、書くことが苦手
治療法
生活の中での困りごとを聞きながら、必要に応じて心理検査などを行って、まずは自身の得意、不得意などの特徴を知ること、周囲の人に知ってもらうことが大事になります。その上で、特徴に合わせた工夫や対処方法を考えていきます。苦手なことでも練習によってある程度できるようになることもあります。周囲にも協力してもらい、得意なことを生かせ、苦手なことはできるだけ回避できるような環境に調整していくことも重要です。薬物治療については、注意欠如多動症(ADHD)に対してはいくつかの治療薬があり、自閉スペクトラム症(ASD)に対しては症状を和らげるために向精神薬を使用する場合もあります。
いずれにせよ、こういった困りごとがある場合は、悩みを抱え込むのではなく、まずは相談をしてみることが大切です。