心理技術科は、本人、ご家族、支援者、そして地域社会全体のメンタルヘルス向上を目指し、効果的な支援を提供することを目標としています。治療は、患者さんを含めた「治療チーム」という意識を持ち、多角的なサポートを提供します。
全職員が「公認心理師」あるいは「臨床心理士」の資格を有し、高い専門性に基づいた以下の業務を行っています。
- 臨床心理査定(心理検査)
症状や問題を客観的に把握し、適切な支援計画を立案します。
- 臨床心理面接(カウンセリング)
お話をじっくり伺い、心の悩みや葛藤の整理、解決策の模索をサポートします。
- 臨床心理的地域援助
地域の看護学校等での講演会や研修を通して、メンタルヘルスに関する知識や理解の普及に努めます。また地域で認知症を支える取り組みとして、ららカフェ(認知症カフェ)を定期的に開催し、利用者は延べ1000人を超えました。
- 研究調査
最新の心理療法や支援方法に関する研究を行い、より質の高いサービスを提供できるよう努めます。
心理検査は厳選し、個別・グループでの関わりを通して、一人ひとりに寄り添った心理ケアを提供します。
心理的な介入には、以下のようなプログラムを実施しています。
- 認知行動療法
考え方のクセや行動パターンを変え、症状の改善を目指します。
- 疾患教育
疾患に関する知識や理解を深め、セルフマネジメントのスキルを習得します。
- 高齢者向け回想法
過去の思い出を振り返り、心の安定や生きがいを見出すサポートをします。
- 断酒会・アルコールミーティング
アルコール依存症からの回復を目指し、仲間と支え合い、学び合います。
- 復職支援
再発を防ぎ、その人らしい復職を目指して、マインドフルネスとセルフコンパッションを取り入れたリワークプログラムを提供しています。